2009/02/14
00:00:04
2009 St. Valentine's Day
~美味前夜~
Kajika's eve
ユイが「友チョコ」とかいうものをを空輸してきた。
どんな味かと思ったら、普通の甘いチョコだった──
「よかった、ちゃんと届いたんだね~」
電話の向こうのユイはきっと笑顔だ。
「サンキュ。美味しかったよ。ところでユイ、『友チョコ』って
なんなんだ?」
「えっ?花鹿知らないの?・・・そっかぁ、日本独特だもんね・・・」
ユイはそれからバレンタインと言う日本のイベントの事を教えてくれた。
本命チョコとか義理チョコとか友チョコとか──色んな種類があるらしい。
「花鹿は?本命は立人さんなんでしょ?」
「立人か?立人は私にとって”兄”のようで”師”のようだからな・・・
本命でも、義理でもないと思うんだが・・・」
「花鹿~。そういう微妙な気持ちをひっくるめて義理チョコっていうんだよ。
そっか、花鹿は立人さんかと思ってたけど・・・本命はナシか・・・」
「・・・そういうもの?義理ではないような気もするんだけど・・・
日本のイベントって難しいなぁ・・・。
でも本命か・・・あいつにあげたいな・・・」
「だっ誰?芳賀くん?ユージィンさん?」
ユイが今までになく大きな声でまくしたてた。
私は彼の雄姿を思い浮かべながら答えた。
「──ムスターファだよ。私の愛した豹、の。」
「────」
しばらくの沈黙が続いたかと思うとユイはちょっと用事があると言って
サッサと電話を切った。
なんだったんだろう。なんか呆れてたようにも思えたけど──
それにしても日本にはいろんなチョコがあるんだな。
明日、久々に逢う立人にさっそくこのことを教えてあげよ!
そして──義理チョコを渡してやろう。喜ぶかな?
ベットにもぐり目を瞑って立人がチョコを食べる姿を浮かべようと
したけれどあまりにもチョコが似合わない立人が出てきて、笑えた。
~美味前夜~
Kajika's eve
ユイが「友チョコ」とかいうものをを空輸してきた。
どんな味かと思ったら、普通の甘いチョコだった──
「よかった、ちゃんと届いたんだね~」
電話の向こうのユイはきっと笑顔だ。
「サンキュ。美味しかったよ。ところでユイ、『友チョコ』って
なんなんだ?」
「えっ?花鹿知らないの?・・・そっかぁ、日本独特だもんね・・・」
ユイはそれからバレンタインと言う日本のイベントの事を教えてくれた。
本命チョコとか義理チョコとか友チョコとか──色んな種類があるらしい。
「花鹿は?本命は立人さんなんでしょ?」
「立人か?立人は私にとって”兄”のようで”師”のようだからな・・・
本命でも、義理でもないと思うんだが・・・」
「花鹿~。そういう微妙な気持ちをひっくるめて義理チョコっていうんだよ。
そっか、花鹿は立人さんかと思ってたけど・・・本命はナシか・・・」
「・・・そういうもの?義理ではないような気もするんだけど・・・
日本のイベントって難しいなぁ・・・。
でも本命か・・・あいつにあげたいな・・・」
「だっ誰?芳賀くん?ユージィンさん?」
ユイが今までになく大きな声でまくしたてた。
私は彼の雄姿を思い浮かべながら答えた。
「──ムスターファだよ。私の愛した豹、の。」
「────」
しばらくの沈黙が続いたかと思うとユイはちょっと用事があると言って
サッサと電話を切った。
なんだったんだろう。なんか呆れてたようにも思えたけど──
それにしても日本にはいろんなチョコがあるんだな。
明日、久々に逢う立人にさっそくこのことを教えてあげよ!
そして──義理チョコを渡してやろう。喜ぶかな?
ベットにもぐり目を瞑って立人がチョコを食べる姿を浮かべようと
したけれどあまりにもチョコが似合わない立人が出てきて、笑えた。